2005年04月18日

クライシス・オブ・アメリカ

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原題:"The Manchurian Candidate"

「羊たちの沈黙」のジョナサン・デミが仕掛けるのは、戦争の裏に仕組まれた政治謀略劇。真実はどこに?

1991年、ベン・マルコとその小隊はクウェートでの偵察任務中に敵に襲われた。意識をなくしたベンの代わりに指揮を執り、勇敢に戦ったのはレイモンド・ショー軍曹。彼は小隊を救出した功績を評価され、名誉勲章を授与された。
時は流れて現代、レイモンドはその一族の力で政界へ進出、次期副大統領候補に選出される。一方のベンはある日を境に悪夢に苛まれるようになる。その悪夢とは当時の記憶とは違って、どこかの施設でとらわれたまま、命令のままに人を殺した自分の姿だった。
彼の記憶は正しいものなのか?それとも作られたものなのか?彼は真実を突き止めるべく、調査を始める。

1962年にジョン・フランケンハイマーによって映画化された「影なき狙撃者」のリメイクになるんだそうだが、オリジナルは知らないので割愛。(笑)内容的には非常に興味深い話で、アメリカのネオコンたちならこんなことをしているかもしれないとか思ってみたりして。でもあいつらなら考えかねん。戦争の下にはまさに巨万の富が埋まっているのだから。それを裁く術を我らは持たない。なんと恐ろしいことだろうか。
実際、ジョナサン・デミは今回行動神経科医などから専門的なアドバイスを受けて、現代科学でどこまでが可能なのかを確認し、そのテクノロジーを劇中で見せている。そう、ここで描かれていることは絵空事ではない。そう!ブッシュの背中に付いてたあの箱は、実は……(自粛(笑))。

主演はデンゼル・ワシントン。相変わらずこの微妙な役所を完璧な演技でこなしてます。しかし注目すべきはメリル・ストリープ。息子を副大統領候補に押し上げるコメントシーンは正に政治家みんながお手本にすべきスピーチでしょう。あのシーンが一番迫力あったもんな、実際。そしてリーブ・シュレイバー。結構昔から出てるのにコレという作品がない。今回は結構印象的でしたが。他にもジョン・ボイトなどなど。
監督はジョナサン・デミ。このところ「コレ」といった作品がないなぁ……。

ま、「Xファイル」的な話ではあるかもしれないけれど、それでも真実を見誤ってはいけない。自らの信念を持って打ち勝つことが大切だとこの映画は訴えている。明日の世界を見誤らないために、真実を見る目を養っていきたいものである。

投稿者 ei : 2005年04月18日 16:32 | トラックバック
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